北海道の沿岸海域は気象、海況の急変著しく海難発生は全国の約二十パーセントを示しており、本道には救難船基地十ヶ所設置されているが、日本海中部、オホツク海東部、太平洋東部には救難所の設備がないため、これら基地に対し救命艇基地を設置せられたいというのであります。願意は妥当であると認めました。情請第四百二十三号。
網走港は昭和四年築港工事成り、護岸の築設とともに、オホツク海沿岸唯一の商港となりましたが、その目的は主として避難港として修築せられたもので、現在商港施設としては何らの見るべきものがなく、ただ漁業根據地としての施設若干を有するのみで、港湾利用上遺憾の點が多いのみならず、漁業根據地としても、いわゆる河口利用の荷揚場を有するのみで、無尽蔵でと稱せらるるオホツク海の魚田に進出する漁船の増加に伴い、河口内は狭溢
北海道開發の一端に資し、新日本建設のためにつくしたく、道民一同の念願につき、特段の御高配を賜わりたく、理由竝びに圖面相添え町民連署の上の請願で、請願区域は稚内町字野寒市、西稚内内、拔海間にして、終戰後國境となり、宗谷海峡を距てて利尻、禮文兩島と相對し、住民は漁業竝びに水産加工製造をもつて主要産業として、漁業者八百戸、四千八百二十人、その操業海区は、宗谷海峡に面せる沿海ゑ中心とし、西は日本海に、東はオホツク海